側弯症について

脊柱=背骨のことをいいます。また頸椎、胸椎、腰椎を指します。

頸椎(首)“頭部を支えたり、頭を動かす起点となる”

胸椎(胸)“胸椎(胸郭)は肋骨と繋がっており、可動域が一番大きい”

腰椎(腰)“仙骨、腸骨、尾骨、恥骨で成り立つ”

人は進化の過程で四足歩行→二足歩行になりました。
重い頭部が1番上に来ることで、腰椎の負担が大きくなった。 ヒトは、腰を痛めやすい生物と言える。 背骨の動きと手足は連動していて、その起点が【肩甲骨・肋骨・骨盤】となる。 ※【】内は、背骨の動きを手足に伝える役割

〜側弯症について〜

側弯症とは、脊柱が左右に曲がってしまう症状のことを指します。


【原因】
明確な原因は未だ不明。。しかし、分かっている事もある。 以下に、遺伝的要因、成長障害、中枢神経系の変化の3つの点で詳しく説明します。

1.遺伝的要因

側弯症は、家族内での発症率が高いため、遺伝的な要因が関与していると考えられてい ます。具体的には、多数の遺伝子に影響されるとされており、脊椎や骨盤の形状や弾力 性、筋肉の強度など、様々な要因が遺伝的に決定されていると考えられています。

2.成長障害

側弯症は、成長期において特に進行することが多い疾患であり、成長障害が原因の1つと されています。具体的には、脊椎の成長不均衡が側弯症を引き起こすことがあります。ま た、身長の急激な伸びが側弯症の発症や進行を促すことがあります。

3.中枢神経系の変化

側弯症は、中枢神経系の変化が原因の1つとされています。具体的には、脳や脊髄の疾 患や障害、神経筋疾患が側弯症を引き起こすことがあります。また、脊髄の感覚神経や運 動神経の異常が側弯症の発症や進行を促すことがあります。
以上のように、側弯症は遺伝的要因、成長障害、中枢神経系の変化など、複数の要因に よって引き起こされる疾患であることがわかります。 症状の程度によっては、医療的な治療が必要となる場合があります。


【予防・改善方法】

1.姿勢の改善


側弯症の予防や改善には、正しい姿勢を保つことが大切です。 長時間の座り仕事をする場合は、定期的に立ち上がってストレッチを行ったり、座り方を変 えたりすることが必要です。 また、スマートフォンなどを使う際には、首や肩を猫背にしないように気をつけましょう。


2.運動療法

左右バランスよくトレーニングし、背骨の連動性を高めるエクササイズを行う。 また、片足で行うトレーニングはとても重要となります。


ex1:背中や腰回りの筋肉が弱く、腹筋が強い→Cobra、Lat Fly

ex2:中臀筋が片側のみ弱体化→SL(シングルレッグ)、HK(ハーフニーリング)でトレーニ ングを行う。

3.医療的な治療

重度の側弯症の場合は、医療的な治療が必要となる場合があります。具体的な治療法 は、病気の状態によって異なるが重度の場合は手術が必要になる場合があります。


〜右凸と左凸の違い〜 脊椎の側弯症には、背面側から見て右側に曲がる「右凸」、左側に曲がる「左凸」の2種類 があります。どちらの方向に曲がっているかによって、姿勢の矯正方法や予防方法が異な ります。


右凸→左側の筋肉が緊張し、右側の筋肉が弱くなる。

左凸→右側の筋肉が緊張し、左側の筋肉が弱くなる。
側弯症は、単一の曲がり(C字型曲がり)以外に、複数の曲がり(S字型曲がりまたはダブ ルカーブ)の形で現れることがあります。


ダブルカーブの側弯症は、脊椎が2つの曲がりを持っていることを意味します。 通常、脊柱が上方に曲がり(胸椎側弯)かつ下方に曲がり(腰椎側弯)を同時に示します。 ダブルカーブの側弯症は、単一の曲がりに比べて、より複雑な形状を持ち、治療にもより 多くの時間を要する可能性があります。

〜まとめ〜
クライアントの状態をしっかりと理解させること。 また、側弯した脊柱をまっすぐに治そうと考えるのではなく、 痛みや悪化を予防するという考え方にすることが重要です。

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